「AIを使うと作業が10倍速くなる」という話、よく聞くと思うんですが、実際にやってみると「半分本当で、半分違うな」と感じたんですよね。
先日、朝から晩まで丸一日、AIと一緒に作業する日がありました。環境構築とか、設定とか、トラブル対応とかです。
で、その一日で「速くなる部分」と「まったく速くならない部分」の境界線が、かなりはっきり見えたんですよ。
本当に10倍速くなる部分
まず、「考える・調べる・書く」は本当に速くなります。体感だと10倍どころではないです。
たとえばエラーが出たとき。今までだと、検索して、記事を5個くらい開いて、どれも微妙に古くて、試して、ダメで、また検索して……という往復をしていたんですね。
これが、エラー文を貼ると数秒で「原因はこれです。次はここを見てください」と返ってくる。この往復が丸ごと消えるんです。
一人だったら数日詰まっていたような問題が、その場でほどけていく感覚は、ちょっと感動しました。
1ミリも速くならない部分
一方で、「クリックする・認証する・支払う」はまったく速くなりません。
管理画面にログインするのは自分ですし、パスワードを打つのも自分です。打ち間違えてブロックされるのも自分です。
そして振り返ってみると、作業全体の半分くらいはこっち側だったんですよね。なので「全体で10倍」にはならないという。
感動する人と幻滅する人の差
AIに感動する人と、「思ったより大したことなかった」と幻滅する人がいると思うんですが、この差って道具の性能の話ではない気がしています。
「考える仕事」を渡した人は感動して、「手を動かす仕事」を渡そうとした人は幻滅する。シンプルにそれだけなんじゃないかと。
それでも、もう戻れない
正確に言うと、10倍になるのは作業全体ではなくて「詰まっている時間」です。
ただ、仕事で一番苦しいのって、たぶん詰まっている時間なんですよね。
そこが10分の1になるなら、全体が10倍にならなくても、十分もう戻れないなと思いました。

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